森博嗣を読んでいる

鑑賞

実際には聴いている。オーディオブックというやつだ。
プロジェクトヘイルメアリー を聴き終えた後、次は何を聞こうかとライブラリを眺めていたら、森博嗣の作品があることに気づいた。大学生の頃、サークルの先輩に紹介されて森博嗣にハマり、S&Mシリーズ、Vシリーズ、短編集など、出たものは全て読んだ。私の人生で、同一著者の作品を最も読んでるのは森博嗣で、それもダントツと言える。

ギリシャ文字シリーズは読んでない。なんとなくつまらなくなったような気がして読むのをやめてしまったのだった。

あれから20年。Wシリーズが全て音声化されているのをたまたま知り、聴き始めた。これが面白い。

Wシリーズは、人工知能がすでに人間を超えた近未来が舞台。2015~2018年に書かれたものなので、昨今のAIショックをまだ誰も知らない頃だ。そんな時期に森博嗣がAIをどのように描いたか、人間との違いをどう捉えていたのか興味深かった。あっという間にシリーズ10作を読破、ではない、聴破?した。続編と言われる WWシリーズもあったので続けて聞いた。ちょうど聴き終わった頃、先月だったかな?最新のシリーズ7話が音声リリースされ、リリース日に聞いた。

それも聴き終わってしまうと、やはり森博嗣は面白い、もっと聴きたい。だがオーディオ化されているのは最初の S&M シリーズと「つぶやきのクリーム」シリーズだけ。いずれも読破済みだったがもう20年前だしほとんど覚えてないし、ということで聞くことにした。ところどころ覚えていたが、案外肝心なところをしっかり忘れていたおかげでもう一度楽しめた。

ところで今聞くと、 S&M シリーズにおける国枝桃子氏への「いじり」は少々度が過ぎているように感じる。それだけ社会の風潮が変わったということだろう。