中野富士見台に PlanB という小さなバーがあるのですが、そこで毎月行われているコメディーショウが、通称プラコメです。僕の知り合いの大道芸人キシタカさんが、ユニバーサルスタジオと1年契約したとかで、大阪に行ってしまうそうで、今日が最後のステージだとか。

歌から始まってバランス芸、ハンドベル、マジック、と芸にも幅があり、大変楽しめました。この日のヒットは、とある人気下降中マジシャンを題材にしたシチュエーションコメディ。観客が1人でもいれば僕はマジックをやるんだ!と宣言して舞台に登場すると、本当に一人しかいない。この“観客”が、見事につまらなそうにしていて、何をやっても無反応だったり、マジシャンから手渡されたロープを見事に面倒くさそうに結んだりします。しかもその日予定していたトリネタは、「自由に選ばれたお客さんをいすに座らせて、布をかけておまじないをかけると消えてしまう」という大技なのですが、まず、後ろを向いて客席にバラを投げます。面倒くさそうに彼が拾います。拾ったバラをマジシャンに手渡してすたこらと客席に戻ろうとする客を無理やりいすに座らせ、消してしまいます。「そして誰もいなくなった」と。

キシタカさんのマジックコメディはすごく勉強になります。分析してみると、(自分で言うのもなんか変ですが)手先が器用で練習好きな僕が去年の発表会でバリバリテクニック系のマジックをやらずにコメディに走ったのも、彼の影響かもしれません。まずコメディがあって、つまり、笑いがあって、その上で不思議さがある。まず不思議さがあって、ちょっと笑えるという、現在世に出ている大半の「マジック」より、僕は好きみたいです。